A社(法人向け軽食サブスク「SnackLoop」を運営する架空企業) · ケース演習

10%の仕入高騰へ、どう答えるか

原価インパクトを計算し、顧客への約束を壊さずに、仕入改善・価格改定・検証順序を組み合わせるケースです。

公開日:2026年8月18日 更新日:2026年8月18日

与えられた情報

まず、事実をそろえる

  • A社は1,000拠点、月額2万円、年間売上2億4,000万円。現在の営業利益は1,200万円です。
  • 菓子仕入は1拠点月9,000円で、10%上昇すると1拠点月900円、全社で年間1,080万円の負担増になります。
  • 何もしなければ営業利益は120万円まで低下します。
  • 調達先の集約で1拠点月400円、配送ルート改善で月200円を削減できる見込みです。
  • 4%の価格改定は1拠点月800円、全社で年間960万円の増収ですが、解約影響は未検証です。

自分で考える

次の一手を組み立てる問い

  1. どの施策を、どの順番で実行しますか。
  2. 顧客に何を約束し、何を変えないと伝えますか。
  3. 価格改定を続行・中止する判断指標は何ですか。
分析例を見る(先に自分の案を作ってから開く)

原価上昇1,080万円に対し、調達改善480万円と配送改善240万円で720万円を内部吸収できる。残り360万円だけなら必要な価格改定幅を抑えられる。

ただし改善見込みには実行リスクがあるため、4%改定の960万円を一律に即時実施せず、顧客50社で継続率と問い合わせを検証する。

A社の約束は最安値ではなく補充の手離れである。内容量や補充頻度を黙って落とすより、サービス水準を維持するための改定として説明する。

利益回収額、解約率、顧客別粗利、欠品率を月次で追い、解約率が事前基準を超えれば対象・幅・説明を見直す。