未来を当てず、先に分岐条件を決める
悲観・基準・楽観の3シナリオを作る
30秒要約
一つの予算値へ賭けるのではなく、契約数・単価・変動費など結果を大きく動かす前提を選び、3つの整合した世界を作ります。各シナリオに兆候と行動を結びます。
仕事の場面
こんなときに使う
A社は2026年度計画を作成中です。原価上昇と価格改定後の解約率が読めず、営業利益の一点予測では意思決定できません。
考える順番
手を動かすステップ
主要ドライバーを三つ以内にする
契約数、単価、1拠点あたり変動費など、結果に直結する前提を選びます。
残すもの:シナリオ共通の計算式
世界観をそろえて計算する
悲観だけ原価、楽観だけ売上を見るのではなく、同じ項目を3列で比較します。
残すもの:3シナリオのPLと必要資金
兆候と行動を予約する
どの数字が見えたら採用・投資・値上げを変えるか決めます。
残すもの:月次指標と条件付きアクション
例で確認する:A社2026年度の営業利益レンジ
状況
悲観は950拠点・月2万円・変動費1.3万円・固定費8,800万円、基準は1,050拠点・月2.08万円・変動費1.27万円・固定費9,000万円、楽観は1,150拠点・月2.1万円・変動費1.24万円・固定費9,400万円です。
考え方
営業利益はそれぞれ約マイナス820万円、1,206万円、2,468万円になります。契約数と解約率だけでなく、在庫・売掛金の増加も別途資金計画へ反映します。
結論
月次契約数が1,000未満なら採用延期、1,100超かつ欠品率2%未満なら倉庫投資を進める条件を置きます。
よくあるつまずき
- 3シナリオを売上の上下だけで作り、原価や必要資金の整合を取らない。
- 楽観・悲観の数字を置くだけで、兆候を見た後の行動を決めない。
3分ミニ演習
A社の基準シナリオを、前提から営業利益まで計算します。
- 売上を契約数×単価×12で計算する。
- 変動費と固定費を引く。
- 悲観へ移る兆候と、そのときの行動を書く。
回答例を見る(先に自分で考えてから開く)
1,050×2.08万円×12=2億6,208万円。変動費は1,050×1.27万円×12=1億6,002万円。固定費9,000万円を引き営業利益1,206万円。契約数が2か月連続1,000未満なら採用を延期し、在庫発注を下げる。
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参考・出典
- 金融庁「EDINETについて」上場企業等の有価証券報告書や財務情報を確認するための公的な電子開示システム。
- 企業会計基準委員会(ASBJ)「連結キャッシュ・フロー計算書等の作成基準」営業・投資・財務の3区分と、間接法による営業キャッシュ・フロー表示の根拠。