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『戦略研、勝ち筋のつくりかた。』第2章より

PEST分析

政治・経済・社会・技術という、自分たちには変えられない"外側の風向き"を確認する視点

つかいどころ:変えられない前提を先に知り、それを踏まえた戦略を立てる

この道具が生まれた章:業界の外側で、何が起きているか

外側の変化を、観察項目と行動条件へ

PESTを「影響と期限」に翻訳する

30秒要約

PESTはニュースの分類表ではありません。変化が自社の顧客数・単価・原価・運営能力のどこへ、いつ効くかを仮説にし、見る指標と対応期限を決める道具です。

公開日:2026年8月18日 更新日:2026年8月18日

仕事の場面

こんなときに使う

A社では原材料価格、働き方、食品表示、需要予測技術の変化が同時に話題になり、会議が「全部重要」で止まっています。

考える順番

手を動かすステップ

  1. 判断期間を決める

    次の四半期か3年後かを先に固定します。

    残すもの:対象期間と決めたい経営判断

  2. 変化を数字の入口へつなぐ

    顧客数・単価・原価・必要投資のどこが動くかを書きます。

    残すもの:変化→影響項目→方向の因果メモ

  3. 兆候と発動条件を置く

    毎月見る指標と、行動を始める水準を決めます。

    残すもの:観察指標、基準値、担当者、期限

例で確認する:原価上昇を先回りする

状況

A社の菓子仕入は1拠点月9,000円で、10%上がると年間1,080万円の負担増です。

考え方

「経済」に分類して終えず、主要20品の見積価格を毎月追い、平均6%上昇で代替品テスト、8%で価格改定案を取締役会へ出す条件を置きます。

結論

外部変化が、指標・担当・期限を持つ実行計画に変わります。

よくあるつまずき

  • P・E・S・Tを均等に埋めることを目的にする。
  • 「追い風」「逆風」で止め、売上・原価・投資への経路を書かない。

3分ミニ演習

A社に効きそうな外部変化を一つだけ選びます。

  1. 対象期間を決める。
  2. 顧客数・単価・原価・投資のどこへ効くか書く。
  3. 観察指標と行動を始める条件を書く。
回答例を見る(先に自分で考えてから開く)

今後12か月の原材料価格を対象にする。主要20品の平均仕入単価を毎月確認し、基準月比6%上昇で代替品の顧客テスト、8%上昇で価格改定案を決裁に上げる。

『戦略研、勝ち筋のつくりかた。』表紙
大学生・経営戦略・マーケティング

戦略研、勝ち筋のつくりかた。

「なんとなく良さそう」を、"勝てる理由"に変える一冊。

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