A社(法人向け軽食サブスク「SnackLoop」を運営する架空企業) · ケース演習

次に狙う顧客を、どこに絞るか

3C・KBF/KSF・ポジショニングを横断し、成長市場ではなく「自社の強みが顧客の決め手に効く市場」を選ぶケースです。

公開日:2026年8月18日 更新日:2026年8月18日

与えられた情報

まず、事実をそろえる

  • A社は1,000拠点へ月額2万円で提供し、年間売上は2億4,000万円。現在はIT企業400拠点、クリニック250拠点、製造業350拠点です。
  • 月次解約率はIT企業2.0%、クリニック1.0%、製造業0.8%。粗利率は順に45%、50%、35%です。
  • 新規獲得費は1拠点あたりIT企業3万円、クリニック4.5万円、製造業7万円です。
  • クリニックでは個包装・アレルゲン情報・補充の手離れが重視され、A社は拠点別消費データと週次補充を持ちます。
  • 営業人員は限られ、次の半年は一つのセグメントへ集中する必要があります。

自分で考える

次の一手を組み立てる問い

  1. 次の半年で優先するセグメントはどこですか。
  2. その顧客のKBFと、A社に必要なKSFは何ですか。
  3. 最初の90日で何を検証し、どの数字で継続判断しますか。
分析例を見る(先に自分の案を作ってから開く)

IT企業は獲得しやすい一方、解約率が高く、競合の安価な福利厚生サービスと比較されやすい。

製造業は継続率が高いものの、配送距離と拠点規模の差が粗利率を押し下げ、現時点のA社の配送設計とは合いにくい。

クリニックは粗利率と継続率のバランスがよく、情報管理と補充の手離れというKBFへA社のデータ・週次補充能力が効くため、優先候補になる。

90日で20院へ提案し、成約率、欠品率、廃棄率、担当者作業時間、継続意向を測る。全国展開ではなく、仮説の検証を意思決定単位にする。