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『戦略研、勝ち筋のつくりかた。』第12章より

ポジショニング

選んだ相手の頭の中に、競合にはない自分たちの立ち位置を作ること

つかいどころ:競合を地図に描き、まだ誰もいない空白地帯を狙う

この道具が生まれた章:競合の中で、どこに立つか

空白を探すだけでなく、捨てるものを決める

ポジショニングを選択の約束にする

30秒要約

ポジショニングは地図の空白へ入る作業ではなく、選んだ顧客に「何の代わりとして、どんな価値を約束するか」を決め、合わない施策を捨てる判断です。

公開日:2026年8月18日 更新日:2026年8月18日

仕事の場面

こんなときに使う

A社は「安い・種類豊富・健康的・手間なし」を同時に訴え、どの競合とも違いが伝わらなくなっています。

考える順番

手を動かすステップ

  1. 顧客の比較軸を選ぶ

    社内の都合ではなく、顧客が実際に迷う2軸を使います。

    残すもの:顧客が比較に使う2軸

  2. 代替手段を配置する

    同業、通販、内製、何もしないを同じ地図へ置きます。

    残すもの:競合地図と根拠

  3. 約束と非約束を宣言する

    誰に何を届け、何では勝負しないかを書きます。

    残すもの:ポジショニング文と捨てる施策

例で確認する:最安値を捨て、手離れを取る

状況

通販は価格で優位ですが、総務担当者が在庫確認と発注を続ける必要があります。

考え方

比較軸を「商品単価」と「補充の手離れ」にし、A社は手離れが最も高い位置を選びます。最安値訴求は捨てます。

結論

「専任総務が少ない職場へ、補充判断まで任せられる定期便」と約束を一本化します。

よくあるつまずき

  • 自社が置きたい軸を使い、顧客がその軸で比較しているか確かめない。
  • 魅力的な言葉を足し続け、何を捨てるか決めない。

3分ミニ演習

A社の立ち位置を一文にします。

  1. 顧客が使う比較軸を二つ書く。
  2. A社の代替手段を三つ置く。
  3. 誰に、何を約束し、何では勝負しないか書く。
回答例を見る(先に自分で考えてから開く)

30〜100人の職場に、最安値ではなく補充判断まで任せられる手離れを約束する。通販の安さとは競わず、欠品率と総務作業時間で選ばれる。

『戦略研、勝ち筋のつくりかた。』表紙
大学生・経営戦略・マーケティング

戦略研、勝ち筋のつくりかた。

「なんとなく良さそう」を、"勝てる理由"に変える一冊。

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