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『みなみ、相手を動かす』第7章より

ストーリーラインの2原則

聴き手を置いてけぼりにしない組み立て方。聴き手起点で流れを作り、対比・意外性で惹きつける2原則

つかいどころ:反応が「悪くない」で止まったときは、自社都合の説明になっていないか疑う

この道具が生まれた章:「悪くない」が、一番こたえた

現在地から始め、差分で引きつける

ストーリーを聴き手の問いでつなぐ

30秒要約

ストーリーは出来事の順番ではなく、聴き手の頭に浮かぶ問いへ順に答える設計です。相手の現在地から始め、現状と望ましい状態の差を示すと、次の話を聞く理由が生まれます。

公開日:2026年8月18日 更新日:2026年8月18日

仕事の場面

こんなときに使う

A社は成長投資の説明を、会社沿革と市場規模から始めています。財務責任者は「結局、現金は足りるのか」が分からず、途中で議論が止まります。

考える順番

手を動かすステップ

  1. 最初の問いを相手側に置く

    聴き手が会議冒頭に答えを欲しい問いを書きます。

    残すもの:最初に答えるべき問い

  2. 現状と目標の差を示す

    数字か具体的な場面で、放置できない差分を見せます。

    残すもの:変える理由になる対比

  3. 問いを三つ以内で連鎖する

    結論、理由、実行条件の順に、自然に生じる問いへ答えます。

    残すもの:一文ずつ読んでもつながる骨子

例で確認する:「儲かるか」より先に「現金は持つか」へ答える

状況

300拠点の成長案は利益を約600万円増やしますが、運転資本と設備に2,000万円が先行します。

考え方

財務責任者の問いを起点に、①現金不足の規模、②利益と現金のずれの原因、③段階導入と融資枠、の順にします。

結論

市場説明は補足へ回し、意思決定に必要な順番へ変えます。

よくあるつまずき

  • 会社が調べた順番を、そのまま聴き手へ見せる。
  • 驚かせることを優先し、問いと答えの論理を飛ばす。

3分ミニ演習

A社の成長投資案を3行のストーリーにします。

  1. 財務責任者の最初の問いを書く。
  2. 現状と目標の差を数字で示す。
  3. 結論・理由・実行条件を各一行にする。
回答例を見る(先に自分で考えてから開く)

300拠点を一括追加すると、利益は増えても現金が約1,400万円減る。売掛金・在庫・設備の先行支出が原因である。100拠点ずつ段階導入し、各段階で運転資本を確認して次へ進む。

『みなみ、相手を動かす』表紙
新社会人・若手社会人・ビジネスプレゼンテーション

みなみ、相手を動かす

合ってるのに、なぜ相手は動かない?

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