成績・残高・現金の動きを往復する
PL・BS・CFを一つの出来事でつなぐ
30秒要約
PLは期間の経営成績、BSは期末時点の資産・負債・純資産、CFは期間の現金の動きを表します。同じ取引が3表のどこへ、いつ現れるかを追うと、数字を事業の出来事として読めます。
仕事の場面
こんなときに使う
A社の2025年度は売上2億4,000万円、営業利益1,200万円、当期純利益800万円でした。しかし期末現金は1,300万円から1,200万円へ減っています。
考える順番
手を動かすステップ
PLで成果と費用を確認する
売上、変動費、固定費、非現金費用を分けます。
残すもの:利益を生んだ主要因の要約
BSで未回収・未消費・未払を探す
売掛金、在庫、買掛金、設備、借入の増減を見ます。
残すもの:利益と現金をずらした残高項目
CFで現金増減へ照合する
営業・投資・財務の各活動を足し、期首から期末へつなぎます。
残すもの:3表がつながる増減表
例で確認する:A社2025年度の3表
状況
売上2億4,000万円、変動費1億4,400万円、固定現金費8,000万円、減価償却400万円で営業利益1,200万円、純利益800万円です。
考え方
BSは現金1,200万円、売掛金2,000万円、在庫1,800万円、固定資産3,000万円で資産8,000万円。負債4,500万円、純資産3,500万円です。CFは純利益800万円+減価償却400万円−売掛金増600万円−在庫増600万円+買掛金増500万円=営業CF500万円です。
結論
投資CFマイナス1,000万円、財務CFプラス400万円を合わせ、現金は100万円減って1,200万円になります。
よくあるつまずき
- PLの利益だけで資金余力まで判断する。
- BSを期末残高だけで見て、前期からの増減を追わない。
3分ミニ演習
A社の3表から、現金が100万円減った道筋を説明します。
- PLの純利益と非現金費用を書く。
- 運転資本の増減による現金影響を計算する。
- 営業・投資・財務CFを合計する。
回答例を見る(先に自分で考えてから開く)
純利益800万円に減価償却400万円を戻し、売掛金増600万円と在庫増600万円を引き、買掛金増500万円を足すと営業CFは500万円。投資CFマイナス1,000万円と財務CFプラス400万円を加え、現金は100万円減る。
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参考・出典
- 金融庁「EDINETについて」上場企業等の有価証券報告書や財務情報を確認するための公的な電子開示システム。
- 企業会計基準委員会(ASBJ)「連結キャッシュ・フロー計算書等の作成基準」営業・投資・財務の3区分と、間接法による営業キャッシュ・フロー表示の根拠。