成績・残高・現金の動きを往復する

PL・BS・CFを一つの出来事でつなぐ

30秒要約

PLは期間の経営成績、BSは期末時点の資産・負債・純資産、CFは期間の現金の動きを表します。同じ取引が3表のどこへ、いつ現れるかを追うと、数字を事業の出来事として読めます。

公開日:2026年8月18日 更新日:2026年8月18日

仕事の場面

こんなときに使う

A社の2025年度は売上2億4,000万円、営業利益1,200万円、当期純利益800万円でした。しかし期末現金は1,300万円から1,200万円へ減っています。

考える順番

手を動かすステップ

  1. PLで成果と費用を確認する

    売上、変動費、固定費、非現金費用を分けます。

    残すもの:利益を生んだ主要因の要約

  2. BSで未回収・未消費・未払を探す

    売掛金、在庫、買掛金、設備、借入の増減を見ます。

    残すもの:利益と現金をずらした残高項目

  3. CFで現金増減へ照合する

    営業・投資・財務の各活動を足し、期首から期末へつなぎます。

    残すもの:3表がつながる増減表

例で確認する:A社2025年度の3表

状況

売上2億4,000万円、変動費1億4,400万円、固定現金費8,000万円、減価償却400万円で営業利益1,200万円、純利益800万円です。

考え方

BSは現金1,200万円、売掛金2,000万円、在庫1,800万円、固定資産3,000万円で資産8,000万円。負債4,500万円、純資産3,500万円です。CFは純利益800万円+減価償却400万円−売掛金増600万円−在庫増600万円+買掛金増500万円=営業CF500万円です。

結論

投資CFマイナス1,000万円、財務CFプラス400万円を合わせ、現金は100万円減って1,200万円になります。

よくあるつまずき

  • PLの利益だけで資金余力まで判断する。
  • BSを期末残高だけで見て、前期からの増減を追わない。

3分ミニ演習

A社の3表から、現金が100万円減った道筋を説明します。

  1. PLの純利益と非現金費用を書く。
  2. 運転資本の増減による現金影響を計算する。
  3. 営業・投資・財務CFを合計する。
回答例を見る(先に自分で考えてから開く)

純利益800万円に減価償却400万円を戻し、売掛金増600万円と在庫増600万円を引き、買掛金増500万円を足すと営業CFは500万円。投資CFマイナス1,000万円と財務CFプラス400万円を加え、現金は100万円減る。

参考・出典