『行事局、数字に、聞いてみた。』第1章より
平均だけじゃ、分からない
平均のワナ
平均だけを見ても、実態は分からない。同じ平均でも、みんなが同じくらいの点数をつけた場合と、点数が真っ二つに分かれた場合とでは、中身がまったくちがう。
つかいどころ:「平均は悪くない」という数字を見せられたとき。点数や結果が、実際にどれくらいばらついているかも、必ず確認する。
おうちの方へ
「平均点」「平均年収」「平均寿命」など、私たちは日常のさまざまな場面で「平均」という数字に出会います。しかし平均は、データ全体を一つの数字に要約したものであり、そのぶん「ばらつき」という大切な情報を切り捨てています。
お子さんが「平均だとこうらしいよ」という話を持ち帰ってきたときは、「その平均の裏に、どんなばらつきがありそうかな?」と、一緒に想像してみてください。テストの点数、クラスの身長、お小遣いの金額など、身近な題材で「平均は同じでも中身がちがう例」を親子で考えてみると、数字をうのみにしない習慣が自然と身についていきます。
たとえば、一週間のお小遣いの使い方を「平均すると一日〇〇円」とまとめてしまうと、「ある日は使いすぎて、別の日はほとんど使わなかった」という実際の使い方は見えなくなってしまいます。平均の数字と合わせて、「じゃあ、一番使った日と、一番使わなかった日は、どれくらいちがう?」と聞いてみるだけでも、お子さんの数字の見方は大きく変わっていきます。
