第1講座 / 全6講座
問いを定める
「何となく困っている」を、「今ここで何を決めればよいか」という問いに言い換えられるようになる。
まず知っておきたいこと
考えが進まないとき、情報が足りないとは限りません。実は、「何について答えを出したいのか」がぼやけていることが少なくありません。
問いは、調べること・比べること・最後に伝えることの出発点です。大きすぎる問いをそのまま抱えず、目的、相手、期限を置いて、今の場面で答えられる大きさにします。
オリジナルの場面
共有スペースが使いにくい
学校や職場の共有スペースについて、「いつも混んでいて使いにくい」という声が出ています。すぐに「利用時間を短くしよう」と決める前に、何を知り、何を決めるべきでしょうか。
この場面で、最初に置くとよい問いを一つ作ってみましょう。
先に、自分で考えてみる
答えを急がず、次の順で問いを整えます。
- 誰が、どんな不便を感じているのかを書き出す。
- 今回の目的を一文にする。「混雑をなくす」以外に、何を守りたいかも考える。
- 「何を変えるべきか」ではなく、「何を満たす運用ならよいか」と問い直す。
考え方の例を開く
「利用時間を短くするべきか」は、手段から始まった問いです。次のように組み直すと、他の選択肢も見えます。
- 目的を置くできるだけ多くの人が、必要な時間に落ち着いて使える状態をつくる。
- 問いにする混む時間帯に、利用したい人が公平に使える運用は何か。
- 次へつなぐこの問いに答えるために、時間帯・利用目的・滞在時間などの論点を次の講座で分けて考える。
良い問いは、すぐに正解を出すものではなく、次に何を確かめるかを教えてくれます。
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